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2015年8月 6日 (木)

どうしても伝えたい一戦

今回は前回からの予告どおり、先日の北信越大会での試合の中で、3兄妹の父がどうしてもご紹介したい試合について書きたいと思いますhappy01


その試合は男子90Kg級の決勝戦sign01 他県選手同士の決勝戦ではありましたが、とても考えさせられる、そして柔道ファン的に感動を覚えた試合でした。


結果から言うと、有効1対指導3で有効を奪った新潟のI選手の勝利で優勝という結果の試合でした。しかもその有効も、相手のM選手の大内刈りを畳際ギリギリで返して奪った有効でした。


両者の実力的にはどうだったでしょう?互角のようであり、また、指導3を奪いながら負けたM選手の方が頭抜けた感じだったようにも見えました。


試合開始から、M選手が前に圧力をかけながらじわりじわりと技を出し追い込んで行き、一方のI選手は集中力を切らさず組み手で妥協せず、相手に完璧な状態で技を出させないよう耐える展開。或いは返し技が得意な選手で狙っていたのか?何はともあれまずはI選手に消極的指導が来ました。


序盤から中盤に差し掛かったところで、M選手が渾身の大内刈りで相手を投げに行きました。場外際まで追い込み、相手も死に体で倒れる感じ。ところが畳に倒れる寸前、或いは畳に着いた直後sign02 もう本当にそれくらい微妙で際どいタイミング、それでも最後まで返しを諦めていなかったI選手が、最後の最後でM選手の背中を畳につけましたsign01 判定は返し技を有効と見た主審が、I選手の有効を宣告しましたcoldsweats02 本当にギリギリの判定だったように見えました。


しかしまだまだ時間は残されていました。確か1分半の辺りだったと思います。その後は、M選手が更に攻勢をかけながら攻め込みますが、相手もさすがは決勝戦まで上がってくる選手。ギリギリのところで凌ぎポイントを与えない展開。更に消極的指導が2つ重なりました。


しかしここで試合終了。試合時間フルに攻め込まれ、指導3を受けながらも耐え、たった一度の返し技で勝利を決めたI選手の優勝。逆に、試合時間の全てを制し攻め抜いたM選手は、自身の渾身の大内刈りを畳際ギリギリで返され優勝を逃しました。


この試合を見て、普通なら一方的に攻めながらも勝利を逃したM選手が不憫になります。しかも有効を奪われたのは、9割9分決まっていた自身の技を返されての有効。。。戦って負けた本人が、一番何とも言えない悔しさを感じていたことでしょう。3兄妹の父もそう思います。


勝負は無情なもの。試合に勝つのは本当に難しい。


しかし、3兄妹の父はこうも思いました。


勝つも勝ったり、負けるも負けたり。


勝ったI選手、最後まで集中力を切らさず、指導がどんどん重なっても決して組み手に妥協することなく、最後まで相手にしっかり技を出させなかった。自分のスタイルを崩さずひたすら強敵相手に勝つチャンスをうかがってました。そしてたった一度の勝つチャンス、相手の強烈な大内刈りを受けても、畳に背中がつく寸前の最後の最後まで返しを諦めずに決めに行く執念。見事でした。会場で試合をしたどの選手が、あのギリギリまで諦めずに技を返しに行けるでしょう?


一方、終始攻め続けながら、一つの返し技に敗れたM選手も見事でした。しかもあの大内刈りは渾身の一撃。対戦相手のI選手じゃなかったら絶対に1本取れてた技でした。返されるべくして返された大内刈りでは決してなかったと思います。


今までもこれからも、3兄妹の父は柔道の醍醐味はお互いが意地と意地でぶつかり合うガチンコ勝負だと言ってきたし言い続けると思います。しかし、この試合のような柔道を見せられ、また、このような無情な結果を見て、M選手の柔道は素晴らしく、I選手はほとんど負けてた。そんな感想にはどうしてもなれません。どちらの選手も素晴らしく、さすがは90Kg級の北信越チャンピオンを決めるに相応しい試合、結果だったと思いました。


まさしく


勝つも勝ったり、負けるも負けたり


名勝負を見せてもらったと思いました。うちの3兄妹にも、これぐらい勝負に対する圧倒的な執念を見せる試合をしてもらいたいと思いました。

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コメント

自分も、息子と同じ階級と言う思いなしでも見ても面白い試合でした!

優勝したI選手は近くで見てもオーラがありました!

息子が負けたM選手は団体戦からオール一本勝ちでしたし、胴着の上からでも分かるぐらい良い体つきでした。

試合前の自分の予想は、M選手でした。

お父さんの解説通りの試合展開で負けはしましたが、終始圧倒してましたね!

本当に面白い試合でした!

本来なら、息子が決勝を戦って欲しかったですが力の差がありました!

幼稚園から息子が柔道を始めて、商売柄殆ど試合を見てあげれませんでしたが、最後の試合で本当に息子の試合も、同じ階級の決勝も素晴らしい試合を見せてくれた息子に感謝です!

試合後、M選手にありがとう!

と伝え、決勝勝ってたな!

と声を掛けたら、反省しきりでした。

流石だな、と思いました

でも、笑った顔は試合の時とは別人の様にあどけなく可愛かった!(^o^)v

本当に貴重な体験をさせて頂き感謝です!

同じ思いでこの決勝をblogに書いて貰えて尚嬉しい!(^o^)v

最後に、81の優勝者、日本一になる逸材だと思いました!(^o^)v

でも、90の試合が面白い

投稿: カニーマン | 2015年8月 6日 (木) 23時03分

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