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2013年12月13日 (金)

大人の気持ち

 もう少年柔道の観戦をするようになって12年以上の年月が流れました・・・。これまで様々な大会、練習でたくさんの名勝負が生まれてきました。1年に1回見れるかどうかの素晴らしい戦い、今でも心に残っている熱い戦い、それが10年以上前の試合であったとしても鮮明に思い出すことが出来ますhappy01 振り返ると改めて子供たちの凄さを知るとともに、これから先の将来、とんでもない可能性を秘めていることにうらやましさも感じます。

 

 また、この10年以上の間には、そういう柔道に携わる多くの先生方や父兄さんとの出会いがあり、様々なことを教えていただいてきました。本当に充実した毎日でしたし、これからもそういう毎日を送って行きたいと願っていますhappy01

 

 こんな風にして関わってきた少年柔道の中で、自分は事あるごとにある一つの疑問といいますか不思議な思いを感じることがありました。それは、指導される監督・コーチの思いや親御さんの思いについての疑問です。いろいろな柔道スタイル、柔道団体を見てきて、指導に関する理念、勝ち負けに対する考え方、柔道に対する考え方を聞いたり見たりする中で、そういう監督・コーチや親御さんたちは、どういう思いを持って子供たちに柔道を教えていらっしゃるのだろうか?という疑問です。そして親御さん方は、どのような思いを持って子供たちの柔道を見ていらっしゃるのだろうか?という疑問もです。

 

 これは決して批判とかそういうのではなくて、自分自身も経験してきたことだから迷うし考えさせられるのですが・・・

 

 例えば自分の所属するチームの選手、自分の息子・娘が試合に勝った時・負けた時の対応です。いろんな面で怒ったり指導したり、あるいは褒めたりされています。そういう場面を見ている時、

 

 この監督さんは、あるいはお父さん・お母さんは、どういう思いがあってこの選手を怒っているんだろう?どういう思いで指導されているんだろう?褒めているんだろう?

 

 そんな単純なことがすごく気になってしまう時があったりします。もちろんそれぞれの信念とか、子に対する願いがあって言葉が強くなったり柔らかくなったりするのでしょう。でも時々、

 

 負けて悔しいのは、実は選手本人以上に監督さん・親御さんの方じゃないのだろうか?

 

 勝って嬉しいのは、実は選手本人以上に監督さん・親御さんの方じゃないのだろうか?

 

 そう思ってしまうことがあるのです。この子に勝たせてあげたい、この子に勝つ喜びを味わってもらいたい、あるいはこういう柔道を行ってほしい、柔道ってこういうことなんだよ、そういう思いがあって叱っているのか? それともただ単に、自分とこの選手が勝って自分が満足、自分の息子が勝って親が満足・・・してるだけなんじゃない?って思うことがあったりします。もちろん決してそういう事ではないのでしょうが・・・。自分にも過去には、そういうかたよった自己中的な考えを持っていたのではないだろうか?という反省があり、自分がそういう自分の欲や名誉のためという基準だけで子供を見ていたかも……という不安があるからこそ、他の親御さんを見てそういう風に思ってしまうのかもしれませんsweat02

 

 勝ったから誉める。負けたから怒る。そんな単純な話では済まされないことですし、自分も我が子の柔道を見て行く中で、勝っても怒りたい試合や負けても褒めてあげたい試合をいくつも見てきました。でもやっぱり子の柔道を見て怒ったりしている時って、どこかそういうよこしまな邪念が入っているような気がしてならないのですcoldsweats01 

 

 自分も、振り返ればよくよく3兄妹を怒り散らしてきましたcoldsweats01

 

 もしかしたら本当に、自分の満足のためだけに、自分のイライラの解消のためだけに、子供を怒りつけていたのかもしれませんsweat02 しかし最近、自分で言うのもなんですが、大人になってきたからなのかもしれませんが、3兄妹の柔道に対して「怒る」とかいう行為は全くと言っていいほどなくなりました。こうしてほしい、こうした方がいいといったことを伝えることはたまにしますが、少なくとも昔のように怒鳴ったり殴ったりは今は全くないです。3兄妹の勝ち負けも、結果本体は正直言ってどうでもいいです。これは投げやりとか情熱がなくなったとかいうのとは全く違います。考えが変わってきたのとも少し違います。これは自信を持って言えることですが、昔も今も、我が子の柔道に対する自分の思いは全く変わってないですし、柔道で伝えたいと思っていることも変わってはいません。ただ、やはり方法が変わってきたという事だろうと思います。

 

 子供の明日を思えば、一番初めに書いたように、みんな無限の可能性を秘めた子達ばかりです。才能の有無、センスの有無、成長の遅い早いは当然あります。しかし、秘めたモノはみんな同じです。

 

 最近はまっているSNS(フェイスブックなど)なんかを見ていると、小学生の頃、ほんのわずかの期間でも丸岡の道場で一緒に練習をしていた子が今、中学・高校生になり、自らのフェイスブックに投稿や書き込みをしているのが見つかります。短い期間の柔道で、ちょっとセンス的なことや能力的なことで成長の遅かった子とかも確かにいましたが、そのフェイスブックのページには、柔道以外のことに自分の才能や能力を開花させて頑張っていることが書かれていました。涙が出るほど嬉しくなってくるのは自分だけでしょうか?柔道だけじゃないんだと、改めて思い知らされます。

 

 そういう柔道を離れていった子達にとって、たとえ短い期間であっても、一緒に汗を流した自分の仲間とは、いつまでも友達でいて欲しいですし、柔道に対して嫌な思いを持った状態で離れていってほしくはないと思います。いつでも戻ってこれる道場、柔道をしなくてもひょっこり顔を出せるような道場であってほしいと思います。

 

 話をまた戻しますが、自分の満足とか優越感のためだけに、子供の柔道を見て、そしてその子に接していては、その子の未来の可能性まで潰してしまうような気がしてなりません。僕がお会いしてお話をさせていただいた柔道の先生方は、みんな尊敬するぐらいの愛情と情熱を持った先生方ばかりです。もちろん、いろんなしがらみとか思い、意見の違いとかもある中で、そういう大人の事情もよく理解できます。分かっていても上手くいかないこともよく理解できます。しかしそんなことは子供には全く関係のない事ですよね。ある大会に出れば、団体の枠を超えて友達がたくさんいるのが子供達です。

 

 もちろん僕にもそういうしがらみ的なことは全く関係ありませんし、知り合った皆さんが大切な先輩ですし友人ですし、自分に柔道の素晴らしさを教えて下さった恩人です。そんな中で自分の少年柔道への思いを理解していろいろ教えて下さる方が大勢いらっしゃることを素直に嬉しく思います。

 

 そういう子供同士の交流、保護者同士の交流、保護者と先生方との交流、柔道の素晴らしいところの一つだと思います。娘もこういう世代に生まれて、おかげさまで女子柔道人口の比較的多い学年でもありますので、たくさんの交流をさせてもらっています。大会の会場や合同練習の機会に、本当に仲良く楽しそうに話をしたりしている子供らの姿を見ると、大人が勝手にライバル視している選手に対して、選手をどこかに置きっぱなしのまま、大人だけ敵対心むき出しで、あの子には絶対負けるな・・・的な発想をしているのが間抜けに見えますね。

 

 この10年以上の間、子供たちのひたむきな柔道、先生方の愛情・情熱のこもった思い、そして親御さんたちの熱心な姿や子供たちを見守る温かさをたくさん感じ、柔道って本当に良いなぁって思っています。高浜の記事にも書きましたが、あんな凄い試合で、少年柔道ファンを熱く燃えさせてくれる柔道を見せてくれるなんて、お金を取って客を呼ぶプロスポーツの世界でも簡単ではないことだと思います。先生方、親御さんは、そんな凄い柔道を行える子供たちを、ご自身の手で育ててご指導されている凄い指導者の方々なのだと思います。いろいろ御苦労も多いとは思いますし、無報酬でご自身のお仕事の合間をぬって、お休みをフル活用し子供たちの未来のためにご尽力されているのですから、どうかお体だけはご自愛いただき、これからも私たち少年柔道ファンが燃えるような試合、柔道、そして何より子供たちの無限の可能性を大きく開花させていただけるようなご指導をよろしくお願いしたいと思います!

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コメント

凄く思いが伝わります。

今一度敦賀の道場で稽古がしたい。

そして、あの頃よりも少し成長した我が道場、自分を見てもらいたい・・・・・・

同じブログを書く人間として、そして・・・・・・

今後もお互い書き続けましょう。

愛する柔道を!

愛する子供たちを!

投稿: カニーマン | 2013年12月16日 (月) 23時00分

カニーマン先生、いつもブログやFB楽しく見させてもらってますhappy01 ありがとうございます。

今回の内容、実はアップするかどうか凄く悩みましたcoldsweats01 誤解されやすい内容、批判を受ける内容も含んでますし。でも、先生のように理解してくれる方にはちゃんと伝わるはずと思いましたし、そういう愛情を持って子供たちを見ている方たちに伝わってくれればそれでいいですhappy01
先生のコメントにもあるように、子供たちのためにも、また、ブログを書く人間としても、やっぱり書かない訳にはいきません!

うちも、来年からはまた一段と敦賀さんにお世話になることと思います。どうかよろしくお願いします!

投稿: 柔道3兄妹の父、裕 | 2013年12月17日 (火) 08時34分

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