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2013年4月20日 (土)

よろしければ参考にしてください

 先日、当ブログにて3兄妹の父が受験した国家試験の結果報告をさせていただきましたが、その合格通知が郵送されてきましたhappy02 このハガキを受け取り、ようやく実感が湧いた感じがしますscissors 


Img_0501_2


 

 

 

  今回は、少しこの国家試験についてお話をしたいと思います。もし救急救命士を目指そうと思っている方がいましたら、参考になるかどうかは分かりませんが参考にしてくださいwink

 

 救急救命士の国家資格は厚生労働省の所管になりますが、その事務や取りまとめをしているのは「一般財団法人 救急医療財団」というところです。医療という専門職の領域でもあるため、医師などにより構成される財団を設立し管理を任せている・・・という形式だと思われます。

 

 救急救命士の国家資格は、プレホスピタル(病院前)に限定して、法律で認められた医療行為を行うための国家資格でありますが、なにも救急業務を担う消防職員に限定された資格ではありません。現にこれまでも多くの方々がこれまでに資格を取得しています。これまでの資格取得者の、半数近くは消防職員以外です。しかしながらこの救急救命士法では、行える医療行為はあくまでも病院前に限定されており、したがって資格を持っていても消防職員として救急の仕事に従事する者以外、使い道のない資格ともいえます。もちろん自分たちも、搬送した病院内で医療行為を行うことは法律違反として厳に禁止されています。また、「特定行為」と呼ばれるいくつかの高度な医療行為については、医師の具体的指示がなければ行うことは認められておらず、この点からも救急業務を行っている者以外、この資格を生かす場面はないと言わざるを得ません。現時点では・・・ですが。

 

 さて、そんな独特の特徴を持つ救急救命士国家資格ですが、資格を得るためにはもちろん国家試験を受験し合格することが必要です。国家試験は1日がかりで行われます。問題数は全部で200問sweat01 試験時間は午前2時間50分、午後2時間10分の合計5時間にも及びますsweat02 問題数200問はA~Dの各区分に分けられ、A問題は一般問題(通常)と呼ばれ全部で127問。B問題は必修問題(通常)と呼ばれ23問。これらは1問1点の配点がされています。C問題は必修問題(状況設定)と呼ばれ7問。最後にD問題は一般問題(状況設定)と呼ばれ43問あります。C・D問題は1問2.5点の配点がされており、合計で200問275点満点となります。

 

  一般問題というのはそのまま一般的な医療知識に関する問題、必修問題というのが救急救命士として必ず知っておかなければならない知識に関する問題・・・という設定です。また、通常問題というのは算数でいうと計算問題、状況設定問題というのが文章題ということで理解してください。

 

 合格基準というのがまたややこしいのですが、

 

 ①一般問題とされるA(通常)・D(状況設定)問題の合計点で正答率60%以上

 ②必修問題とされるB(通常)・C(状況設定)問題の合計点で正答率80%以上

 

 上記の2つの基準をすべてクリアして合格となります。つまり、A(127問×1点=127点)+D(43問×2.5点=107.5点)=234.5点の60%以上(140.7点以上)を取ることが一つ目の基準です。そしてB(23問×1点=23点)+C(7問×2.5点=17.5点)=40.5点の80%以上(32.4点以上)を取ることが2つ目の基準ということになり、両方クリアで合格ということになります。

 

 

 もうみなさんお気づきだと思いますが、①の基準についてはクリア基準が60%とゆるく分母(配点)も234.5点と多いため、クリアは比較的楽なのですが、②の基準クリアがかなり問題となりますthink クリア基準が80%とハードルが高い上に分母(配点)も40.5点と小さいため、1問のミスが大きな痛手となります。これが1問2.5点と配点の高いC問題となると致命傷になりますcoldsweats02 実際に受験された方で落ちてしまう方も、多くがこの②の基準で引っかかってしまう・・・ということになります。

 

 

 実際、試験当日は、自分も1問目を解くまでは鉛筆を持つ手が震えていましたcoldsweats01 それでも午前中のA問題は、一般(通常)問題ということでクリア基準も配点も低いため、精神的に余裕をもって問題を解き進められましたが、午後のB・C問題はビビりながらの解答でしたcoldsweats01 問題を開くまでの間、

 

 「頼むから簡単な問題でありますようにwobbly 変な問題が出ませんようにsad

 

 などと、情けないですが神頼みしてましたcoldsweats01 しかし、こんな時だけ都合よく神頼みするような無礼者の言うことを聞いてくれる神様などいる訳もなくcoldsweats01 自分としては悩ましい難問が出題されておりチビリましたcoldsweats01 

 

 そんなこんなでしたが今回の試験、必修問題が37点/40.5点の正答率91.36%、一般問題が199.5点/234.5点の正答率85.07%ということで無事合格をもらいました。

 

 

 参考になったかどうかは分かりませんが、つまり、決して頭が良いわけでもなく、年齢的にもおっさんの部類で、しかも医療という異次元の分野を一から勉強し始める自分にでも、救急に対する使命感を持ち努力をすれば、運次第では合格できるということです。もちろん、自分は周りと環境にすごく恵まれました。応援し支えてくれた家族・友人がいて、そして優秀な教授と教官方、全国から集まる仲間のいる専門の研修所で研修をさせていただいたからこそ合格できたのだと思います。

 

 

 もしこれから将来、救急救命士を目指そうと思っていらしゃる方、あるいは近くにそういう人がいらっしゃるのであれば、ぜひ使命感を持って頑張って挑戦してください。やりがいのあることですから心から応援しますgood 

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コメント

本当に大変な試験勉強が報われて良かったですね。
救急医療行為には想像もつかない大変なことが日常茶飯事だと思いますし、訴訟問題なども付きまといます。
早く充分な法整備がなされ、その経験と技術が発揮できると良いですね。

投稿: クリリン会長 | 2013年4月20日 (土) 18時08分

クリリン会長、ありがとうございます(^^)
自分が学んだ研修所の、ある野球好きの教授から、卒業の時にこんな一言をいただきました。

救命士にファインプレーはいらない。エラーのない救命士が優秀な救命士です。

会長がおっしゃるとおり、訴訟問題もあり大きなリスクがつきまとう職種です。また、命を救いたい一心で功を焦りがちにもなります。ファインプレーは決まればカッコ良いですが、ボールを後ろにそらせば大量失点につながります。そういう戒めを込めた教授の言葉を、しっかり噛み締めたいです。

投稿: 柔道3兄妹の父、裕 | 2013年4月22日 (月) 16時55分

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