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2012年12月13日 (木)

IJF 審判規定改正の試行

 先般、IJF(国際柔道連盟)から各加盟国に対し、来年1月1日からリオデジャネイロ世界選手権までの間、審判規定を改正し新ルールにて試行を行うとの通知がなされました。新ルールの主な改正点は以下の通り。

 

 

◎審判員

 試合場には1名の審判員のみ、ビデオを確認するためにもう1名の審判員と、無線によってコミュニケーションをアシストする審判委員会のメンバー、もしくはもう1名の審判員によって審判委員席で試合の審判を行う。IJFのジュリーは必要とみなされた場合にのみ介入する。

  
  
◎計量

 選手の計量は試合前日に行われる。計量は、試合当日の最初の試合前の柔道衣コントロールの際にも行われる。これは、大会中、選手の体重にどの様な影響を与えるかを検証するために行う。

 

◎罰則

 1つの試合において、3つの「指導」があり、4つ目の「指導」は「反則負け」となる。(※従来と同じ。)しかし、「指導」は相手の選手にポイントを与えない。技によるポイントのみが与えられ、スコアボードに表示される。
 試合の最後にスコアが同等の場合、「指導」が少ない選手が勝者となる。
(スコアが引き分けのため)試合がゴールデンスコアへと続いた場合、最初に「指導」を受けた選手が敗者となる。または、最初に技によるスコアを得た選手が勝者となる。
※3回目までの「指導」はスコアに反映しない。

 

 

◎「指導」の罰則が与えられる場合

 1.両手を使って相手の組み手を切る行為には「指導」が与えられる。
 2.クロスグリップの場合は直ちに攻撃しなければならない。帯を掴んだ場合、及び片襟のみを組んだ場合も同じルール。
 3.素早く組まない、または相手に組まれないようにする(組ませない)行為は厳格に「指導」が与えられる。
 4.相手の選手に抱きついて投げる行為(ベアーハグ)には「指導」が与えられる。

 

◎「反則負け」の罰則が与えられる場合

 立ち技の際、片手、または両手、もしくは片腕、または両腕を使って、相手の帯から下を攻撃する、またはブロックするすべての行為。

 

◎抑え込み

 1.抑え込みが試合場内から始まった場合、場外に選手が出て行っても抑え込みは続行される。
 2.関節技と絞め技が試合場内で始まり、相手の選手に対してその効果が認められるとき、選手が場外に出てもそのまま続行される。
 3.抑え込みのスコアは、有効10秒、技有15秒、一本20秒とする。

 

◎礼

 畳に上がる際、2名の選手は同時に試合場に入り、同時に礼をすること。試合開始前に選手は握手をしてはいけない。(タッチする行為)

 

◎ブリッジの姿勢で着地した場合

 ブリッジで着地した場合はすべて「一本」とみなされる。

 

◎テクニック(技)の価値

 「一本」にもっと価値を与える。「背中が畳につく際に本当のインパクトがある技の場合のみ一本とみなす」

 

◎試合時間

 ゴールデンスコアは時間制限なし。(判定は取りやめる)

 

◎世界選手権大会(個人戦)の選手団の人数構成

 1)男女ともに合計9名までエントリー可能。男女とも最大2つの階級において、各階級最大2名の選手をエントリーできる。
 2)カデとジュニアも同様のシステムを適用する。

 

◎カデーU18(18歳未満)

 カデ 3年(15・16・17歳)とし、関節技を認める。

 

◎ジュニアーU21(21歳未満)

 ジュニア 3年(18・19・20歳)とする。

 

 

 このように、大きな改正からこまごまとした改正まであり、自分としては細部にわたり大胆な改正案を発表したなあという印象を受けました。この改正には、柔道を実際に行っている選手、指導者はもちろんのこと、柔道を楽しむファンの方、そしてなによりこれからの日本柔道界を支える存在である少年柔道の子供たちにとっても大きな影響を与えてくると思われますし、興味のある話だと思います。

 

 今後、世界選手権までの試行期間を経て、実際にどのような改正が正式に決定するかは未定ですから、まだ何とも言えない段階ではありますが、次回は今回の改正を見た、自分なりの感想と、そして少年柔道に与える影響なんかをつらつらと書いてみたいと思います。

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