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2010年10月29日 (金)

世代交代

 今月に入り、柔道界を代表する2名のスター選手が相次いで引退を表明されましたcoldsweats02 一人は男子軽量級のスター選手で、オリンピック連覇という偉業を成し遂げた66kg級日本代表の内柴正人選手。もう一人は同じく女子軽量級のヒロインsign01 実に20年以上もの長い間、日本女子軽量級の女王として君臨し、連続5度のオリンピックに出場し、そして全ての大会でメダルを獲得した「YAWARAちゃん」こと谷亮子選手です。

 

 どちらの選手も、素晴らしいキレのある技を武器に、日本柔道らしい柔道で1本勝ちを積み重ねてきた名選手であることは言うまでもないことですが、両選手の功績は単にその実績だけではとどまらないような気がします。日本国民に夢と希望と勇気を与え続けたことはもちろんのこと、一体どれぐらいのちびっ子柔道家達がこの2人の柔道を見て柔道を志したことでしょうsign02

 

 「内柴選手みたいになりたい」

 「YAWARAちゃんみたいになりたい」

 

 と思って柔道を始めた子供が日本中・世界中に星の数ほどいることでしょうwink

 

 特に僕は、谷選手には特別な思いがありますね。両選手とも僕と近い年齢ぐらいなのですが、谷選手は15歳で福岡国際を制し世界の頂点に立ったということで、代表デビューが内柴選手よりはるかに早いこともあり、また、僕の一つ年下で、ちょうど僕が柔道をやめ高校1年生になった時に中学3年生で国際大会で優勝した選手ということで、それからすっかりファンになったものです。

 

 最近では、諸外国の選手の柔道に対抗するため変わりつつあった柔道スタイル、国政への出馬と柔道の両立、北京オリンピックの選考基準等、物議もいろいろありsweat02 賛否両論あるのは当然ですが、まずはそれらのことを抜きにして、20年以上も日本女子柔道界の花形選手として国民の期待に応えて活躍してこられたことは本当に凄いことだと思いますshine その公約どおり、

 

 「田村で金」   シドニーオリンピック

 「谷で金」    アテネオリンピック

 「ママでも金」  リオ世界選手権

 

 と、名言と共にとてつもないことを次々に有言実行される姿は、世の女性の憧れ的存在でもあったと思います。彼女の残した記録を数え上げればキリがありませんthink

 

 ・ 史上最年少での国際大会優勝(達成当時)

 ・ 連勝記録 84

 ・ 福岡国際 11連覇 通算12度の優勝

 ・ 選抜体重別選手権 11連覇 通算14度の優勝

 ・ 世界選手権 6連覇 通算7度の優勝

 ・ オリンピック5大会連続メダル獲得(銀・銀・金・金・銅)

 

 そして彼女の一番凄いと思うところは、15歳で福岡国際でデビューを飾ってから引退される時まで、立技での1本負けが一度もないということだと思います。寝技では3度ほどあるそうですが。

 

 日本女子のコーチを務めていた古賀稔彦氏も、

 

 「こんな選手は二度と出てこない」

 

 と評し、また、井上康生氏も長年に渡りモチベーションを維持し頂点に立ち続ける彼女の精神力に、

 

 「どういう精神構造なのか。一度ゆっくり話を聞いてみたい」

 

 と話していたとか・・・。本当に彼女は、女子柔道界ではものすごくズバ抜けた選手なのでしょう。今後は、国政の場でその精神力を発揮され活躍されることをお祈りするばかりですhappy01

 

 一方、内柴選手は僕の4つ下。アテネ・北京でオリンピック連覇を成し遂げた選手です。彼は野村忠宏選手を尊敬しているそうで、あるテレビ番組でも

 

 「野村選手が引退するまでは現役で」

 

 と言うほどでした。もともと60kg級の選手でしたが減量に苦しみ、憧れの野村選手の階級から66kg級に階級を変え活躍しました。僕は実は、彼の試合を一度生で見たことがあるのですが。素晴らしい技のキレで、「カッコいい」というよりも「美しい」という表現がぴったりくる技だと思いました。

 

 内柴選手は、今後は指導者としての道を歩まれるそうで、彼のようなキレのある素晴らしい技で世界で活躍できるような後進をどんどん育てていって欲しいものですhappy01

 

 ちょうどこの2人が引退を表明される前、東京で世界選手権が開催され、女子48kg級では浅見八瑠奈選手が見事に金メダルを獲得happy01 この階級は世界でも日本の実力がずば抜けており、山岸絵美選手や福見友子選手が代わる代わる世界大会で金メダルを獲得されています。YAWARAちゃんに負けない後進がどんどん出てきて世代交代が上手く行っています。また、男子66kg級も東京世界選手権では、新星誕生sign01 お隣石川県の鶴来道場出身の森下純平選手が金メダルsign01 こちらも世代交代が上手く行きそうな感じですよね。彼も気持ちの入った柔道で、それでいて技のキレも素晴らしいlovely

 

 日本男女の軽量級で長い間活躍された二人の引退は惜しいですが、この二人が強くカッコいい存在であり続けたからこそ、あとを継ぐ若手選手も素晴らしい選手が育っていくのでしょうね。内柴選手、谷選手、長い間本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

 

 

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コメント

内柴・谷選手だけでなく谷本・塚田選手も引退されましたねweep
一時代どころか長年に渡り世界で活躍した選手ですねcrownshine 本当にお疲れ様でした。
好きな選手の真似が上達の近道だと思います。
子供達にも自分のヒーロー・ヒロインを見つけて、良い所をドンドン真似て欲しいですね。
スター選手が次々と引退しています。その中で、鈴木選手や野村選手が更なる高みを目指して頑張っていますね。
彼らの講道館杯が楽しみです。

キリ番が近づいているのも楽しみです eighteighteighteighteight

投稿: クリリン会長 | 2010年11月 1日 (月) 10時54分

クリリン会長、コメントありがとうございます。
谷本、塚田選手も引退ということで、本当にお疲れさまでした! 世代交代の進むなか、更に現役で頑張るベテランや若い選手も混じって、日本はますます層が厚くなりましたね。楽しみが多いです。

投稿: 柔道3兄妹の父、裕 | 2010年11月 2日 (火) 15時43分

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