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2008年3月 5日 (水)

思い出の名勝負④

 今回の名勝負は、ランダムに頭に思い浮かぶ、素晴らしい名勝負をお伝えしたいと思います。丸岡の団員やそれ以外の選手の勝負でも、名勝負がたくさんありました!!

① 平成19年12月 北信越柔道練成大会

Hokusinnetu男子中量級決勝戦 M君(長野)対K君(石川県)

 この勝負は、私が今まで少年柔道を見てきた中で、一番印象に残った試合となりました!とにかくもの凄い試合でした。これはすでに小学生の柔道ではない!!と断言できるほどの名勝負。一言で表すと、

 「 魂 対 魂 ! ! 」

 両者の気持ち、心、魂が激しくぶつかり合った試合となりました。二人とも、北信越の代表として決勝戦まで勝ち残るぐらいの選手ですから、一つ一つの技が素晴らしいのは、ある意味当然ですよね。でも、彼らの最も凄いのは「気持ち」でした。

 開始早々、M君の大内刈りが炸裂、完璧な技でしたが決めが少し甘くなったのか、腹ばいで逃れられます。ノーポイント。M君の大内刈りは本当に素晴らしいタイミングで、しかも豪快に入りましたが、あの大内を腹ばいで逃れるK君も大したものだと感心しました。しかし、開始早々あの大内を見せられては、K君はもう積極的には出れないな・・・。これでM君の勝ちかな、と正直思っていました。

 気持ちが弱い子に限らず、普段積極的な柔道を見せる子供であったとしても、あの大内を喰らった後では、なかなか前に出れるものではありません!!それが普通だと思います。それほどの大内でした!

 ところが、K君は私の想像をはるかに超える心の持ち主でした。ここからK君は、怒涛の反撃にでます。下がるどころか、自分の得意技を思い切って繰り出していきました。払腰に体落とし、足技、どんどん前に出て行きます。びっくりしました。

 そして、M君もそんなK君の連続技にひるむことなく、足技だけではなく背負投げなどの大技で応戦していきます!3分間という試合時間、何の技もでなかった時間帯が1秒すらありませんでした。

 お互いの技と技、魂と魂のぶつけ合い、本当にあっという間の3分間でしたし、あっけにとられて見入ってしまっていました。私の下手な文章力では、とてもこの感動の名勝負をしっかりお伝えすることが出来ませんが、本当に素晴らしい試合でした!

 結果は、最初の大内の印象が強かったM君に軍配が上がりましたが(もしかしたら、判定ではなく、M君の有効ポイントがあったかもしれません。)、両方が北信越のチャンピオンに相応しい試合だったように思います!!この先、このような名勝負に再び出会えるかどうか分かりませんが、丸岡スポ少の子供達も、いつかこんな魂をぶつけ合う様な名勝負が出来る選手に成長していって欲しいものです。

 

② 平成17年12月 高浜町少年少女柔道大会

Dsc00056 S弥(丸岡OB) 対 H君(敦賀OB)

 この勝負は、今から2年前の試合でした。当時、丸岡スポ少の6年生で、団内での実力的にも1,2位を争うS弥と、これまた6年生で県内でも強敵のH君との対決でした。この試合で感じたことは、「精神的優位な状態が、こんなにも結果を変化させる」という事でした。

 どういう事かというと・・・・・

 当時S弥には、同じ丸岡スポ少にK毅というライバル的存在がいました。お互い高学年になってから柔道を習いだしたのですが、二人ともそんなことはお構いなしの実力を持ち、また負けん気も同じぐらい強かったですね。実力もほぼ互角で丸岡の2枚看板的存在でした。(この年は、キャプテンのK也やY房、K人、Tちゃん、女子のR沙とみんなが強かったのですが!)そんな二人ですが、H君との対戦成績だけは極端に分かれていました。H君とほぼ五分か負け越しぐらいの対戦成績だったK毅に対し、S弥は相性が良かったのでしょうか、かなりの勝率を持っていました。

 試合をすると同じ実力を持つS弥とK毅でしたが、対H君となると差がでていたのです。ただの相性の問題もあるのでしょうが、S弥はH君に対してかなりの自信を持っていました。逆にK毅は苦手意識があったのでしょうか?逆にH君もS弥にはかなりやりにくそうな感じが見受けられました。

 この試合もS弥とH君二人の、精神状態が大きく左右した試合となりました。何度も言いますが、H君は当時の6年生の中でも実力はピカ一でした。なのに、S弥はH君を寄せ付けずに、開始早々の払腰からすぐに抑え込んで合技1本勝ちでした!圧勝と言っても良い位の内容。

 県大会や他の大会での実績では、S弥よりH君の方が上位なくらいでしたが、直接対決となるとこのような展開になってしまいます。まさに、精神的優位がそのまま試合に出てしまう内容でした。相手に得意意識を持っているのと苦手意識を持っているのでは、こんなにも結果や内容が変わってくる、という事が分かった試合でした。

 こんなエピソードも残っています。確か別の大会だったかも知れませんが、ある団体戦ではこのような対戦成績を考慮したのか、準決勝の丸岡戦で突然、当時5年生最強のM川君を大将に持って行き、6年生のH君を副将に入れ替えたこともありました。それほど、S弥とH君の対戦成績がハッキリしていたのです!

 ちなみに先生方にお聞きしたところでは、やはりH君は現在も中学生の県代表(何Kg級かはちょっと忘れてしまいましたが。)としてかなりの実力を持っている選手とのことでした!!

 

③ 平成19年11月 醍醐敏郎杯少年柔道練成大会

Dsc01176 S仁(元丸岡) 対 T君(長野県)

 この大会は、S仁をはじめS沼兄弟にとって、丸岡スポ少での最後の大会となりました。高知県への引越しが決まっていたからです。そういう意味でも本当に、頑張ってくれ!!と、気合いを込めて臨んだ大会でした。

 S仁は、5年生ですが体が小さく本当に苦労した選手です。また、4年生の妹N弥ちゃん、2年生のH人も小柄で、いつも大きな相手に苦戦の連続でした!そんな中でもS仁は、僕の記憶の中では、試合で勝ったところを一度も見たことが無い選手でした。もちろん、僕が見ていない大会等では勝っているとは思いますが!でも、兄弟揃って丸岡一の努力家でした!!

Dsc01177  そんなこともあり、この大会では丸岡での最終戦という意味でも、是非1勝して欲しいと願った大会でした。S仁は、高学年Bチームの先鋒として試合に臨みました。

 

 1回戦、相手は長野県の南信濃柔道教室というチームでした。いよいよS仁の先鋒戦が始まりました。丸岡観客席の父兄さん全員がこのことを感じておられたのでしょう!みんな静かに、手に汗握りながらの観戦となりました!!おそらく我が子の試合以上の緊張感だったのではないでしょうか??

Dsc01178  内容は、S仁にとってのベストバウトになったのではないでしょうか!本当に素晴らしい試合内容でした!!S仁は序盤から得意の背負投げを果敢に繰り出していきました。相手も、S仁の気迫に完全に圧されていました。そして、S仁の圧力に負けた相手が、一歩引いたところを一気に押し込み抑え込みに入りました!!がっちりの横四方固めです。練習でもこんなにガッチリの横四方は見たことがありませんでしたよ(笑)S仁の気持ちがこもった会心の抑え込みでした!

 20秒から観客席でもカウントダウンが始まりました(笑)残り10秒が、とてつもなく長い時間に感じましたが、ようやく、見事に30秒抑えきりました!!まさに完勝の試合。S仁生涯最高の試合となりました!!終わった瞬間、涙が出るほど嬉しかったです。今こうして試合を思い出しながら書いていても、涙が出てきそうになります(泣)

 もちろんこの試合は、思い出の名勝負シリーズに相応しい試合内容でした!!

 S仁、今頃高知で頑張っているのでしょうね!この勝利が、きっとS仁を大きくしてくれる1勝になったと信じています!!S先生もお約束していただきましたが、きっといつか練習試合をしに丸岡に顔を出してくれる日を、心から楽しみにしております。きっと、別人のように成長したS兄弟を見ることが出来るのでしょうね。S仁に笑われないよう、丸岡のみんなもどんどん成長していって欲しいと願っています!

 頑張れ!!S沼兄弟!!!

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コメント

北信越柔道錬成大会男子中量級決勝戦・・・この試合は、まさしく名勝負でしたねsign03
本当に魂と魂がぶつかり合う試合で、一瞬でも気を抜いていたらすぐにでも一本になってしまいそうな技の応酬でとても興奮する試合でした。うちの子供たちにもこのような試合を行なってもらいたいですねpunch
そしてS沼選手の試合も審判の関係で間近で見させていただきました。試合の後涙ながらに喜んでおられたM先生がとても印象に残っています。
このように心から感動できる試合を見れるというのも少年柔道の魅力なのかもしれませんね。

投稿: 赤ペン | 2008年3月 6日 (木) 14時41分

赤ペン先生、コメントありがとうございます。この試合、前にも話題になりましたよね(笑)でも、何度書いても書き足りない感じがするんですよね、この試合は!!もっと、自分に文章力(表現力)があったら・・・と、悔しい歯がゆい思いで書きました。
11月醍醐のS仁の勝利は、先生方(特にHA0E監督、クリリン会長、M原先生)が本当に喜んでおられました。指導者冥利に尽きる!!と言っておられましたよ。観覧席の父兄も、一体となって勝利を祝っていましたし、感動の大会となりました!赤ペン先生のおっしゃるとおり、このように心から感動できる少年柔道の魅力を、これからもみんなで分かち合っていきたいですね!
僕は既に「少年柔道中毒」にかかっています。たばこ(ニコチン中毒)は止めれても、こちら(少年柔道中毒)は当分止められそうにありません(笑)

投稿: 柔道3兄妹の父、裕 | 2008年3月 6日 (木) 18時41分

3兄妹の活躍で、裕さんを『どっぷり』と柔道漬けにしないと、ニコチンsmokingの禁断症状が襲って来ますからねcatface
父のためにも頑張れpunch3兄妹sign01
そして、nosmoking母のために頑張れgood啓輔sign01

投稿: クリリン会長 | 2008年3月 6日 (木) 19時10分

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