« 思い出の名勝負① | トップページ | 思い出の名勝負③ »

2008年2月21日 (木)

思い出の名勝負②

 今回は、次男美希弥の思い出に残る名勝負です。まずは、その前に・・・。

 美希弥が柔道を始めたのは、保育園の年中さんの時(5歳)でした。まだまだ赤ちゃんで、柔道など出来るとは思っていませんでしたが、先に始めていた兄の影響もあり、通わせることになりました。最初の頃は、先生方にも随分ご迷惑をおかけしたのではないかと反省しています。しかし、小さい頃から地道に努力するコツコツタイプの美希弥には、兄以上に期待もしていました。

 保育園の年長さんになり、同じ保育園で仲の良かったF太君が入団してきました。二人は本当に仲が良かったようで、いつも一緒に練習をしていました。しかし、F太君はもの凄く運動神経が良く、またセンスのある子でしたので、1年早く柔道を始めた美希弥でしたが、すぐに追い抜かれていきます。そしてこの頃、美希弥は「柔道をやめたい。」と言い出すようになってきました。保育園の年長さんとして、たくさんの行事や習い事をしなければならない時期でしたので、柔道の練習が負担になっていたのだと、後に妻は言っていました。

 少し考えましたが、無理に続けさせる訳にもいきませんでしたので、美希弥には柔道から離れさせることにしました。しかし、その間もF太君は、

 「美希弥は柔道、もうせんのか?

 「早く美希弥に戻ってきて欲しい。一緒に柔道がしたいな。

 などと、いつも美希弥を気にかけてくれていました。本当に気持ちの優しい子だと感じましたし、私はそんな優しいF太君が大好きでした。

 そして私は、F太君のそんな言葉を、それとなく美希弥に伝えました。すると、F太君の願いが通じたのでしょう、美希弥は再び自分から、

 「柔道、もう1回したい。」

 と言ってきました。小学1年生になった時でした。父・母とも、泣きたくなるほど嬉しい言葉でした!F太君の、この気持ちと言葉がなかったら、きっと美希弥は柔道には戻っていなかったかも知れません。 F太君には感謝の気持ちで一杯です!

 そしてこの日から、美希弥のライバルであり目標が、F太君になったのでした。もちろん、美希弥復活の後も、本当に仲のよい二人でしたが。美希弥は、本当にF太君が大好きでした。F太君が川口道場へ移った後も、F太君に勝つことだけを目標に頑張ってきているようでした。そんなF太君との、直接対決が実現したのが(F太君移籍後)、今から1年前の2月、「三つ葉少年柔道交流大会」個人戦の決勝戦でした!もちろん、思い出に残る名勝負となりました!!

 美希弥の名勝負 ~F太君戦(三つ葉大会決勝)~

Dsc00873  ある意味、この当時の二人の試合は、決着は単純です。F太君の背負投げが決まるか、美希弥がそれにビビらず前に出て、大外刈りを決められるか・・・。争点はこの一点だけでした。実績・実力ともに上位のF太君に、美希弥が勝つには、気持ちで相手を押し込み、大外刈り!これしかありませんでした。

 もちろん、今のF太君はかなり成長して、寝技も強くなりましたし、背負投げだけではなく、足技も豊富に使えるようになっていますので、こんな単純にはいきません(笑)気持ちもだいぶ強くなってきていましたので、ちょっと手がつけられないかな・・・と、正直思ったりもしています。それほど、彼は強くなったように感じています。

 しかし、当時の二人の実力を思えば、逆転できない差ではなかったと、今でも思っています。現に、この試合の前にMなぶ先生が美希弥にアドバイスされていたとおり、気合いで前に押し込めば、当時のF太君は、下がってくれる面もありました。そこが、唯一勝機を得るチャンスでした。

 この試合は美希弥も、先生のアドバイスをしっかり守り、そして、

 「F太に勝ちたい!」

 という、自分の気持ちを精一杯ぶつけることができた試合になりました。美希弥が柔道を始めてから今までで、一番積極的な試合が出来たのがこの試合でした。

 結果は、1本負け。試合の中盤戦、前に出ようとした美希弥の脇が開きました。それまでは、しっかり脇を閉めて前に出ることが出来ていましたが、この一瞬でした。そこにF太君の背負投げ。キレイに宙を舞いました(笑)

 練習の時、いつも言っています。前に投げられるのは良い。でも、後ろにだけは絶対に倒されるな!!美希弥には、この試合の結果はショックだったようですが、父から見ると100点の試合をしてくれたと思っています!

 この大会の後は、二人の直接対決は実現していません。しかし、今でも美希弥にとっては、F太君は倒さなければならないライバルに変わりありません。(ライバルと言うには、少し差を広げられ過ぎたかな・・・。)とにかく美希弥にとっては、F太君という存在がとても大きなものになっているようです。

 このような二人の関係は、いつまでも大切にしていって欲しいと思います。良きライバルであり友達でもある。試合の内容・結果以上に、美希弥にとってこの出来事は、柔道を通じて、友達の大切さを学んだ出来事になったのではないでしょうか。

 美希弥には、柔道で獲得したたくさんの賞状が残っています。長男の優弥よりも多いぐらいの数です!それらのほとんどが2位の賞状・・・。そしてその時の優勝者は、全てF太君です。

 これから先、どんなに時が流れて記憶が薄れても、この賞状を見ればきっと思い出すことでしょう。少年時代の偉大なライバルの存在と、楽しい思い出を!!この賞状は、美希弥の勲章として、いつまでも大切に保管してあげようと思っています。

 そしていつか、この賞状に1位の賞状が加わる日を楽しみに待っていたいと思います!

 頑張れ!F太君!! 頑張れ!美希弥!!

|
|

« 思い出の名勝負① | トップページ | 思い出の名勝負③ »

3兄妹の柔道成長日記」カテゴリの記事

コメント

実力の差は関係無いです。美希弥がライバルと思って努力を続ければF太はずっとライバルです。そしてF太はそれに応えてimpact全力で倒しに来てくれるはずです。
美希弥とF太の裏話、泣けますねぇcrying
【強敵】と書いて【友(とも)】と呼べるようになって欲しいです。(北斗の拳よりcoldsweats01

投稿: クリリン会長 | 2008年2月21日 (木) 11時27分

美希弥君とF太にはこんな裏話があったのですねsign01F太も美希弥君の事を意識しているらしくたまに合同練習などで練習していても普段より気合の入った練習をしているように思います。自分の目から見て実力の差もそんなに無い様に思います(F太の苦手なタイプですし・・・)だからこそ美希弥君のような強敵(トモ)の存在がこれからも強く成長させてくれるのでしょう。これからもお互いに切磋琢磨してもらいたいです。

投稿: 赤ペン | 2008年2月21日 (木) 13時12分

クリリン会長さん、コメントありがとうございます。F太君は本当に優しく、そして相手の気持ちがよく分かる子だと思います。会長のおっしゃるとおり、美希弥が全力でぶつかれば、F太君はきっと全力で叩きのめしてくれるでしょう。美希弥は、F太君という最高最強の強敵(トモ)を持ち、本当に幸せ者だと思います!なかなか巡り会えないですもんね!
赤ペン先生、コメントありがとうございます。二人が柔道で手を合わせるのを見ていると、本当にワクワクしてきます。お互いがお互いを意識しあっているのが見えるからです。(というより、私が一番意識しているかも・・・sign02)美希弥には、F太君にライバルとして認めてもらえるよう、これからも頑張ってほしいです。また、F太君にはこれからも美希弥の目標であり続けてほしいと応援しています!F太君の存在がここまで美希弥を強くし、そして柔道を続けさせてくれたんだと感じております!

投稿: 柔道3兄妹の父、裕 | 2008年2月21日 (木) 16時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/509209/10617390

この記事へのトラックバック一覧です: 思い出の名勝負②:

« 思い出の名勝負① | トップページ | 思い出の名勝負③ »